“愛犬(うちのコ)の”に込めた意味

dog0120-023-s前のページでは、
「“愛犬(うちのコ)に合うもの”を選ぶことができるのも、ドッグヘルスマネージャーの役目。皆さんには、単に、犬の健康管理士(ドッグヘルスマネージャー)ではなく、愛犬(うちのコ)の健康管理士(ドッグヘルスマネージャー)になって頂きたい。」
ということをお伝えしました。

では、“愛犬(うちのコ)に合うもの”を選ぶことができるというのは、どういう感覚でしょう?

私が講師として開催しているAPNAペット食育入門講座では、最初に「今日はどんなことを知りたいと思って参加されましたか?」とお伺いします。

その際、よく「何を、どのくらい(何グラム)食べさせたらいいですか?」というご質問を頂きます。

・・・すみません、それは私には分からないです(苦笑)。

「ええ!?そんなことも分からない講座なんて、役に立たないじゃん!!」
と思われるかもしれません。

では、お伺いしますが、アナタは知り合いに栄養士さんがいたら、
「自分は、今日、何を何グラム食べればいいですか?」
と聞きますか?

「肉・魚、野菜、ご飯をバランス良くっていうのが理想だよね~。でも、このところ焼肉とかしゃぶしゃぶが続いていたから、今日は肉はやめて、野菜中心にしよう。ちょっと熱っぽいから、お味噌汁とおかゆだけでもいいなぁ。」

などなど、”自分の体調”や”最近食べたもの”などを基準にして献立を考えますね。

毎日毎日、栄養士さんに考えてもらったメニューを食べているワケじゃありませんよね。
(そういう方もいらっしゃるかもしれませんが(^^;。だいたいの人は、食べるものは自分や奥さんが決めると思います。)

同じような体型・年齢の人でも、筋肉をつけたいからササミと卵の白身を中心に、とか、冷え性だから生野菜は避けたほうがいい、とか、”その人に合った”食事は、本当に人それぞれです。

いっぱい食べても太らない人もいれば、運動や筋肉が少ない人は、ちょっと食べても太ります。

・・・ワンちゃんも同じ、ですよね。

そのコ、そのコで、筋肉の量、活動の量は違います

それが違うと消費するカロリーが違うので、必要な食事の量も変わります。

先週はいっぱいお散歩に行けたけど、今週は忙しくてあまり散歩に行けない、ということがあると、同じコでも、日によって必要なカロリーが違ってくることになりますね。

ドッグフードにせよ、手作りご飯にせよ、必要な量というのは、そのコそのコによって違います。
もっと言えば、その日その日の体調・運動量によっても違います。

だから、
「あなたの犬は、これがこれだけの量、必要です。」
なんてことは、1番近くで1番長い時間一緒に過ごしている飼い主さん以外、誰にも分からないのです。

では、必要なご飯の量は、どうやって見極めるのでしょう?

・・・それは、ワンちゃん自身に聞いてください(笑)。

「いや、それはごもっともだと思うけど、愛犬(うちのコ)に聞いたら、絶対『もっと食べたい』って言うし。そもそも、細かい言葉は通じないし(ToT)。」

と、思われますよね。そのとおりです(笑)。

ワンちゃんは、自分の欲求に忠実ですから。

欲求を聞くのではなく、ワンちゃんの体に聞いてみるんです

ワンちゃんがぽっちゃりなのか痩せ気味なのか、といった体型を確認するには、動物病院でも使われているBCS(ボディコンディショニングスコア)という基準を使います。

↓こちらで詳しく説明されています。
http://www.petline.co.jp/note/dog/overweight/proper/

上のサイトの図を見ていただくと分かるように、適正な体型かどうかは、ワンちゃんが立った状態で、

・背骨がコツコツ触れる
・肋骨がうっすら触れる
・腰のくびれがある

この3点をチェックします。
この3点がクリアできていれば、今食べている量が「適切」ということです。

ワンちゃんは食事量によって、わりとスグ体型が変わります。

フードの種類を変えたり、食事の内容を変えたりして、量が合ってなければ、小型犬なら1~2週間、大型犬なら2~3週間くらいで体型が変わってきます。

一応、体重ごとに目安になる量・カロリーというのは計算で出せますので、まずはその目安量から食事の量を決めます。

その食事を続けて2週間くらいして太ってくるなら量を減らせばいいし、やせてくるなら増やせばいいんです。

BCSをチェックしながら量を増減して、”自分の愛犬(うちのコ)に合った量”を見つけてあげればよいのです。

この方法なら、年齢や運動量が変わっても対応できます。

こんなふうに実際に触って確認する必要があるから、”自分の愛犬(うちのコ)に合った量”なんて、飼い主にしか分からないんですね。

BCSを使って体型チェックをしながら、食事量を調整する、というのは、「ドッグヘルスマネージャー(健康管理士)」として必要な知識です。

そして、実際に体を触って体型を確かめて、愛犬(うちのコ)に合った食事量を見極める行為が、飼い主さんにしかできない・わからない「愛犬(うちのコ)のための」ケアなんですね。

食事量の調節だけじゃなく「愛犬(うちのコ)」に合ったモノを探る、というのは、すごく大事な感覚です。

病気予防に関しても、この感覚はとても大切になってきますので、心の片隅にしっかり置いておいてください。
 
 

『愛犬の健康管理士(ドッグヘルスマネージャー)の心得、その1』
いくら良いもの・コトと言われても、「愛犬(うちのコ)」に合うかどうかは分からない。実際にやってみて、結果を客観的に見て、「愛犬(うちのコ)」に合っているかどうか判断するという心構えが大切です。