2つめの理由は、「お手入れに恐怖心(トラウマ)を持たせない」ということです。
ワンちゃんは、”怖いこと”、”痛いこと”、”イヤなこと”は、とーってもよく覚えます。
まじめな飼い主さんで、お手入れも自分でできるようになろう、とがんばられて、本などを見て、ご自分で愛犬の爪切りやブラッシングに挑戦される方がよくいらっしゃいます。
犬や猫の爪には血管が通っていて、短く切りすぎると出血して、痛みもあります。
たいていの本には、それが書いてあるので、飼い主さんは慎重に慎重に、手を震わせながら愛犬の爪を切っていきます。愛犬の体を力いっぱい支えながら…
この時点で、飼い主さんも緊張しているし、ワンちゃんも必死な形相で体を締め付けてくる飼い主さんが怖いハズです。
そんな緊張した時間が、爪18本分も続いたら、爪切りがイヤになって当然ではないでしょうか?
また、気をつけていても、出血することはあります。
そのとき
「うわーーー!血が出た~~!たいへんたいへん!!」
なーんて大騒ぎしてしまうと、爪から血が出ることが「悪い」ことだと覚えてしまいます。
これがトラウマです。
こうなったら、もう次からワンちゃんは簡単には爪切りをさせてくれません。
最悪の場合、手を持っただけで噛みつく子になることもあります。
プロが爪切りをすると、まず短時間で簡単にすみます。
また、万が一、出血したとしても、騒がず冷静に止血をして、ワンちゃんには
「あれ?チクっとしたと思ったけど、なにかあったのかな?誰も騒いでないからたいしたことないのかな?」
くらいに思ってもらうことができます。
(実際、血管の先っぽを少し切って血がにじむ程度なら、蚊に刺されるくらいの痛みだといわれています。)
これは、ブラッシングでも同じです。
毛玉・もつれができているからといって、ムリヤリひっぱってとくと、かなり痛いので、ワンちゃんはブラッシングが大嫌いになります。
体に触られるのすらイヤ、噛んでやる!という子もいるくらいです。
”無用”な恐怖心(トラウマ)を植えつけないように、最初はプロにお手入れを任せて、「お手入れは怖くない」という印象を持たせてあげると、ワンちゃんにイヤな思いをさせずにすむでしょう。
もし、おうちでお手入れしたい、という場合は、動物病院やトリミングサロンでやり方を聞けば教えてくれます。
ワンちゃんに恐怖心を持たせたり、ムリな格好をさせたりしないように、正しい方法を身につけてからやってみてください。